2019/01/31
アウトプットはインプットの質で上がる(インプットの質の上げ方)

アウトプットには3つの目的と、それぞれ方法があるのをご存知ですか?
- ひとつは、自己成長
- もうひとつは、フィードバック
- 最後は、パーソナルブランディングです
アウトプットはやり方次第で、自己成長と自己変革の梃子(テコ)になります。
仕事で成果が上がらない、学びがいかされてない、頑張りが成果に結びつかない。
と、という人はこのことを知らないだけかもしれません。
目次
成長するアウトプットの仕方
伝説の入江塾
学んだことを誰かに教える(アウトプット)と記憶の定着に良いと言われます。
「暗記は反復」とも言いますが、「教える」を「反復」すれば完璧な暗記になるでしょう。
かつて、伝説と言われた入江塾という学習塾がありました。
もちろん生徒にアウトプットをさせていましたが、効果はそれだけに留まりません。
本編、第2章の「自主性を伸ばすには」の内容です。
入江塾では、生徒が問題を作ることが多くありました。
学んだ知識を問題を解く為に使うのではなく、問題を作る為に使うのです。
このアウトプットはすばらしい効果を生みます。
問題を作る側は、その分野についてほぼ完ぺきに知識を網羅しなければいけません。
問題が完成する頃には、知らないことはないぐらいになり知識の定着度合は問題を解くよりもはるかに上です。
班で分かれ問題を作り、出題し合います。相手の班が解けなかったら勝ちです。
勝敗をつけることで勉強が楽しくなるという効果もあったようです。
普段、問題を解く側の生徒が、問題作りを経験するのは、
- 新入社員が管理職を体験する。
- 部長が社長を体験する。
- 主人が主夫になる
- 子どもが親になる。
と同じぐらい貴重な経験になります。
採点も相互採点を行います。
分からないところを互いに教え合います。
教わる側の生徒が、真逆の立場になります。
どうすれば伝わるか?どういえば分かりやすいか?
そうしたことを考えながら。
相手の立場を経験することで、相手の気持ちを理解することができます。
相手を思いやる気持ちが生まれます。
これは、自主性以外のなにものでもなく、間違いなく自主性が育ちます。
少なくともその分野において成長しないはずがありません。
これは、勉強だけでなく、スポーツでも、仕事でも、家事でもほぼすべての分野において同じことが言えます。
僕はこの本から人が成長する理由を探ろうと買いましたが、買って正解でした。
入江塾(正式には伸学社)を知らない人もいると思いますが、人間7分、学力3分を信念に、政治家、医者、経営者やタレントなど多くの著名人が生まれました。
入江塾は、主観的、主体的に考える力を育てたといわれています。この本は、ビジネスマン、主婦、学生、誰が読んでも自己成長できる本です。是非、読んでもらいたい一冊です。アウトはインの質で上がる
インとアウトはふたつでひとつ
アウトプットを意識しながらインプットを行う
受験のない私たち社会人はどうすればいいのか?
社会に出てからの学びは、学生時代の勉強とは少し違います(入江塾ではそれを取り入れていました)。
答えは、料理の仕入れと同じ感覚でインプットとアウトプットを行う。
です。
- 料理は仕入れで変わる。
- アウトプットはインプットで変わる。
正しいインプットの仕方
セミナー中メモはとらない
メモは「気づき」だけ
例えば、
セミナー中、講師の言葉やスライドを必死にメモをとる人がいます。
これ、ダメです。
メモが目的になっている人がいます。
セミナーに参加する場合、
何を仕入れるかを事前に決めておきます。
僕も、セミナーやワークショップをやるので、セミナーの構成を学ぶ目的で参加するときがあります。
そんなときは、自分が過去、講師をした状況や、これからやるイメージをしながらセミナーを受けます。
そして、「もっとこうすればいいのか・・・」とか
「今度、これを自分のセミナーでやってみよう」など、
仕入れたモノを「使っている」イメージでセミナーを受けます。
結構、集中力を使うので内容をメモする余裕はありません。
セミナー中のメモはここで出てきた、アイデアや気づきを忘れないように書き留める為のメモであって、内容を書き留める為のものではありません。
料理人が仕入れるときも同じです。
どう調理するか?焼く?煮る?揚げる?
どんな盛り付けをしようか?
とイメージしながら、食材を選び、そこで出てきたアイデアや気づきをメモします。
すぐアウトプットする
全て仕入れない
ひとつのセミナーから実際に使える学びはせいぜい、ひとつかふたつです。
たくさんメモをとってたくさん仕入れても、実際に使える学びはそう多くありません。
たくさん仕入れることよりも大事なことは、
仕入れた学びをすぐにアウトプットすることです。
もし、一緒に参加した人がいれば、セミナー終了後すぐその人に言います。
「セミナー中盤の〇〇〇ってやり方知らんやったな~知ってた??」
そんなんでOK
相手の反応を見ることもできますし、記憶に定着されるというメリットもあります。
そして、最低もう一回、遅くとも翌日までにアウトプットし、
相手の反応を見て仕入れた学びの効果を確かめます。
これ、すごく大事。料理で言う味見です。
味見をしない料理人はいません。
反応が悪ければ、自分なりに変化を加えて再度アウトプットをします。
これを3回ぐらい繰り返すと自分のモノになっていきます。
例えば、
会議や上司への報告が苦手だと感じ、学びを得ようとセミナーに参加したとしましょう。
過去の自分や報告している自分をイメージしながらセミナーを受けます。
そこで、RPEP法という話法を始めて知り、
「なるほど、まず結論から伝えないといけないんだ」
という学びを仕入れたとします。
PREP法とは文章やプレゼンを以下の順番で構成することで伝達率を上げるテクニックです。
- POINT:結論
- REASON:理由
- EXAMPLE:事例
- POINT:結論
ここで「へぇ~」という自己満足で終わってはいけません。
すぐアウトプットです。アウトプットするということに焦ってください。
ポイントは、PREP法を完璧に使いこなそうとしないこと。
まず「結論から言う」ということだけやってみるということです。
出来る人は日々の会話の中でそうした実験を、しれ~っとやって自分の幅を広げています。
本も同じです。
僕がいた会社では普段から褒め合いをする習慣がありました。
これは、実際にお客様のところで、とっさに言葉を返せるようになる為の訓練みたいなものです。
そこで、ボキャブラリーを増やそうとこの本を購入しました。
僕は、購入した本をほぼ全部読みません。
購入するときも、目次を見て作者がどんな立場の人で、どういう想いで書いたのかを確認し、仕入れたい情報があれば購入します。
僕は、この本の第一章「大人なら使いこなしたい毎日のほめ言葉」の40ページにある、
「あなたのような方にほめられるとうれしいわ」
という「ほめ返し」の一文だけを仕入れました。
理由は、使い古されてない文章で短く、趣旨も簡単ですぐ覚えられたからです。
この言葉を使うタイミングを今か今かと待ち望んで出社すると、
「SINさん、いつもネクタイのセンスがいいですね~」
と、挨拶がてらに同僚がさっそく僕を褒めてきました。
ここで、
「いや~ありがとうございます。」だけで終わってしまうとこちらの負けです。
そこで、
「いや~ありがとうございます。」
「〇〇さんのようなセンスの良い人にそう言ってもらうと嬉しいですね~」
と返しました。
すると彼は、言葉が返せないのと返しが上手かったのとが合わさって笑うしかありませんでした(笑)
僕の勝ちです。
こうして、仕入れとアウトプットを同時に行うクセをつけていきます。
社会に出てからの学びは問題を解くではなく、仕入れです。
どう加工し、どう提供するか考え、すぐアウトプットします。
ぜひ楽しみながらやってみてください。
学びすぎる弊害
学びを行動に移さない
学びがいかされない?いかしてない?
僕の知人が仕事に役立てようとコーチングを学んでいました。
と、同時に心理学も学び始めました。
研究者や博士号を目指しているのなら話は別です。
が、仮に、心理学という学問全てをインプットしても、アウトプットする場はどれだけあるのでしょうか?
もう一度言います。
社会に出てからのインプットはアウトプットを前提に行わなければいけません。
学ぶことが目的ではないんです。
行動の中に本当の学びがある
オリジナリティがなくなる
僕らがアウトプットするほとんどが、誰かからの受け売りです。
本当のオリジナリティとは何かを見極めるのは難しいものです。
しかし、
水素と酸素の化学反応で「水」が生まれたように、新しい学びが自分の経験と交わり、全く新しい気づきやアイデアが生まれることがあります。
しかし、学びすぎると、そうしたチャンスも奪われてしまいます。
ときにはインプットをやめ、今の自分で勝負することも大事。
本当の学びは現実世界にこそあり、行動してこそ見つかるもの、失敗してこそ手にいれらるものだと思うんです。
そして、そうした経験こそが、オリジナリティとかアイデンティティとか自信になっていきます。
それが、自分軸になり、あなたの武器になっていくんです。
最後に
今回お話ししたアウトプットは一般的な概念に留まっています。
冒頭でお話しした「自己成長」の部分で、これが最初のステップになります。
- 自己成長
- フィードバック
- パーソナルブランディングです
本当はもっと、深い部分のことを書きたいので、次回からは、「自己変革」を起こすアウトプット(フィードバックとパーソナルブランディング)について書いていこうと思います。お楽しみに!
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