「あの人、自分をプロデュースするのが上手いな」
という人、一人や二人いますよね。
でも、どうやってるのでしょうか?
そもそもセルフプロデュースって何でしょう。
ブレない自分軸
まずは、セルフプロデュースの大前提です。
コントロールするか?されるか?
セルフプロデュースが上手い人は、自分の欲望に忠実です。
セルフプロデュースが上手い人は、感覚的にこれをコントロールしています。
愛されたい。
楽しみたい。
燃えるような恋をしたい。
稼ぎたい。
世間に認められたい。
楽をしたい。
快楽を得たい。
僕らは常に、何かしらの欲を持っています。
欲は悪いものではありません。
人間のエネルギーの源です。
しかし、そこには情動が伴います。
怒り、恐れ、喜び、悲しみなど、比較的急速に引き起こされた一時的で急激な感情の動きのこと。
情動自分軸がある人は、自分が何を欲しているのかが明確。
だから、情動(欲望・感情)に振りまわされません。
恋愛、お金、人間関係。
こういった自分の外にあるものに、自分軸を奪われることがありません。
ブレる人
ブレている人は、自分の欲や望み、感情がぼやけています。
だから、情動に流されやすくなります。
自分以外のものに(人間関係やお金)振り回されてしまいます。
これでは、セルフプロデュースなんてできるわけがありません。
自分軸とは?
自分軸は、自分が自分の人生に(心から)何を望んでいるか?
というところから生まれます。
これを明確にすることが全ての始まりです。
セルフコミュニケーション(一人会議)
あなたは、自分と向きあっていますか?
変化は成長。成長は変化。
石原さとみさんが、あるインタビューでこんなことを言っています。
初めて長いお休みを頂いて、1カ月間、一人旅に行ったんです。
その前と後で、自分がガラリと変わりました。
一人旅のひとつの目的は自分と向き合うこと。
自分のことを、客観的に見たり。
過去のことを振り返ってみたり。
今の自分を直視したり。
自問の時間です。
自分が変わるとき
石原さとみさんは、「自分がガラリと変わった」と言っています。
何が変わったのでしょうか?
気づき
きっと、「変えたい」「成長したい」という想いがあったのでしょう。
- 「わたしの進むべきはこれであってる?」
- 「わたしってこんな人間だったかな?」
- 「何でこんなにストレスばかり・・・」
- 「わたしらしさってなんだろう?」
この時点ですでに自分と向き合っています。
それは、卒業アルバムの自分を見る感じに似ています。
当時は何とも思ってなかったファッションが、いま見ると恥ずかしく思ったりすることがあります。
これは、自分を客観的に見ているからです。
自分が客観的に見えると、色々と気づくことがあります。
知らずに変わっていた自分。
本来の自分。
握りしめていた正義や常識。
忘れていたこと。
本来の目的。
新たな目的。
家族、友人、仕事のこと。
ひとつの面でしか見ていなかったこと。
色んな見方があること。
人が変わるとき、そこには必ず「気づき」があります。
気づきの深さ
気づきには、「浅い気づき」と「深い気づき」があります。
セルフコミュニケーションが深ければ深いほど、深い気づきを得られます。
深い気づきのコツ
「なぜ?」を何度も繰り返してみてください。
自分の中に潜っていくように。
「なぜ?」という質問を自分に投げかける。
一度、「ということは?」と、結論に向かってみるのもいいでしょう。
そしてまた「なぜ?」と繰り返します。
あの人はなぜそうしたのか?
自分はなぜそうしたのか?
どこまで深く潜れるか、自分の深さはどこまであか、そこに何があるのか。
自分を幸せにするのは自分しかいない
石原さとみさんの一人旅を例にお話ししましたが、あなたは仕事を休んで、家族を説得して一人で度に行けますか?
数日、携帯の電源を切れますか?
この場合、「仕事を休む」とは少しニュアンスが違います。
携帯の電源を切って旅に出るぐらいの覚悟が必要です。
少なくとも1日、あるいは一泊、自分と向き合う時間の確保です。
簡単じゃないと思います。
病気で仕事を休むのにも気が引けるのに、仕事の引継ぎだけでも大変。
旅行なんてとんでもない・・・
分かります。
でも、休みなく働いていれば、いつの日か会社から生きる目的がもらえるのでしょうか?
自分を幸せにできるのは自分だけです。
「休みたいから休みます!」
ときに、自分を貫き通す胆力も必要です。
このとき既にセルフプロデュースは始まってます。
いや、そうしないと始まりません。
セルフプロデュースで手にするもの
前置きが長くなりました。
ではこれから、セルフプロデュースの具体的方法を説明をします。
自己コントロール
まるで、ゲームの主人公のように、コントローラーで自分を動かすことができたら?
感情を抜きに思いのまま操れたらどうでしょう。
セルフプロデュースは、これを可能にします。
人生の計画
無計画は、「失敗の計画」
という言葉があります。
計画の無い人生は、失敗へと向かっているということです。
セルフプロデュースは、まさに「人生の計画」作りです。
セルフプロデュースの手順
まず、あなたが自分の人生に望んでいるものを明確にします。
人生の目的を明確にして、3年後に向けた行動計画を立て、自分をバージョンアップさせることです。
自分をアップグレード
自分をプロデュースする目的は、自分をアップグレードすることです。
自分を、新しい自分に更新させます。
変化と成長
アップグレードとは「成長」。成長とは「変化」のことです。
変化には「気づき」が必要
自分を変化させるには、「気づき」が必要です。
気づきには「目的」が必要
気づきを得る為には、「目的」「ゴール」が必要になります。
そこへ向かう途中にこそ、気づきがあるからです。
その目的を設定します。
ステップ1:人生の目的
自分が自分の人生に何を望んでいるのかを明確にし、それを、自分自身に約束します。
この「目的」を明確にするのが、ブレインダンプ(アウトプット)です。
ブレインダンプ(脳のデトックス)
ブレインダンプをすると、自分という輪郭がはっきりします。
「欲望に忠実に」「自分に素直に」アウトプットをしてください。
「ブレインダンプ質問シートVol4」をダウンロードして取り掛かってください。
尚、この「ブレインダンプ質問シートVol4」は、人生のToDoリストを作成するよう作られています。
ブレインダンプ質問シートVol4:もくじ
- ワーク①:欲望
- ワーク②:手放す
- ワーク③:行動
- ワーク④:計画
並べ替え
人生の ToDo リスト - あなたの強み(武器)ってなに?
ワーク②「やりたくなくこと」について
自分の強み(武器)ってなに? - ステップ2:人生の輪
誰も見てない
このブレインダンプは、別に誰が見てるものでもなく、仕事でもなければ、提出する必要もありません。
単純作業ですが、楽ではありません。タフな作業です。
最後までやり終える人は少なく途中で諦める人が多いです。
ただ、人生のパフォーマンスがいい人は、実は似たようなことを陰でやっている。
ということです。
ステップ2:やるべきこと
そのゴールは、自分にとって本当に正しいゴールか?ズレていないか?
「人生の輪」で確認します。
人生の輪をやると、「人生の現在地」が確認できます。
今、やるべきことが見えてきます。
1)各項目10点満点で点数をつけてください
上の八角形の図を紙に落とし込み、以下の質問に答えならがら、現時点でのあなたの点数をつけてください。
- 感情:自分の感情のコントロールができているか?
- 健康:病気・ケガはもちろんのこと、気持ちい目覚めやちゃんと睡眠を取れているか?など
- 人間関係:ストレスなく過ごせているか?
- お金:誰かとの比較ではなく自分の満足度はどうか?
- キャリア:「お金」同様で満足度や、やりたいことをやれているか?など
- 時間:「感情」同様、自分でコントロールできているか?
- 環境:住まいや住環境など生活圏などの満足度
- 人生全般:トータル的な今の満足度は?
2)次に、最も気になる領域を一つ決めます。
8つの中から、あなたが最も気になる領域をひとつ絞ります。
3)気になる領域が10点満点になった状態で、再度採点します。
そして、2)で絞った領域が10点になったイメージしてください。
そのイメージを維持した状態で、残りの7項目を再度採点していきます。
おそらく全ての領域で点数が変化するはずです。
今、やるべきこと
選んだ領域がを改善すること。
それが今、あなたが取り組むべき最優先事項であり、直近の目標になります。
ステップ1-2まとめ
「ブレインダンプ」と「人生の輪」をちゃんと取り組んだ人なら、自分の人生の目的(目的らしきものでもOK)が何となく見えてきているはずです。
それを、文章にしてください。
わたしは、( )になる(する)。
それを自分に約束します。
文章な自分なりにアレンジしてくださいね。
ステップ3:3年後の自分をイメージ
「欲望に忠実に」「自分に素直に」「わがままに」手に入れたい3年後の自分の姿をイメージしてください!
これも文章化することで、心に焼き付けていきます。
ヒント:あなたのビジョン(想い)は?
日本昔話の桃太郎はご存知ですよね?
鬼を退治するという危険な旅にも拘わらず、なぜ仲間が集まったのでしょうか?
そこに、「ビジョン」あったからです。
「私はこんな人間で、こういうビジョンを持って生きています!」
という、あなたが主人公の物語です。
その想いや情熱をアウトプットしていきます。
できるかできないか?ではありません。
どれだけワクワクするかです。
今の常識にとらわれないでください。
ヒント1:尊敬する人から考える
尊敬する人や、「こうなりたい」と憧れる人。そこには自分が描くビジョンがあります。
自分はどんな人物に成りたいか?そうなる為に3年後どうなっているべきか?
ヒント2:人生の輪から考える
再度、人生の輪から考えてみましょう。
- 感情
精神的エネルギーはどんな状態か?どんな感情を味わっているか?支配しているか?されているか? - 健康
肉体的エネルギーはどんな状態か? - 家族、人間関係
どんな人種、どんな人たちと、どんな関係を構築しているか? - 収入、貯蓄
誰かと比較するのではなく、自分の尺度で - キャリア
誰かと比較するのではなく、自分の尺度で - 時間
どんなことに時間を使っているか?支配しているか?されているか? - 環境
住環境など物理的なモノはどうなっているか?
ヒント3:ヒーローズジャーニーから考える
「英雄の旅」と訳されます。ギリシャ神話や、映画、小説など多くの物語に採用される、ストーリー構成の基本プロットです。
このプロットに当てはめて考えるとイメージが湧いてきます。
- 天命を知る「きっかけ」
あなたの「今」はを作り出したきっかけは? - 「覚悟」して旅を始める
試練を受け入れる覚悟がありますか? - 境界を超える「挫折」
その道にはどんな苦難がありますか? - 仲間との「出会い」
どんな出会いが待ってるでしょう? - 最大の「試練」とぶつかる
最も大きな課題はなんですか? - 「成長す」る
どんな姿に成長していますか? - 試練の「達成」
そこにはどんな現実が広がっていますか? - 「帰還」
最後に何を手にしますか?
参考記事
3年後の自分
文章化します。
わたしは3年後、( )になる(する)。
それを自分に約束します。
ステップ4:達成するコツ
コツ1:期日(終わり)を決める
実は、目標に期日を設定するだけで、その99%が達成すると僕の中で騒がれています。
期日と言っても、なんとなく決めるのではなく「期日が過ぎたらもう終わり」ぐらいの覚悟を持って決めると効果は絶大です。
期日をオリンピックに合わせる
ゴール設定は、オリンピックイヤーやワールドカップイヤーなど世の中のイベントと同じ日に設定するといいです。
オリンピック、サッカーワールドカップなども4年に一度ですよね。
チャンスは数が少ないから本気になれます。
もし毎年やってたら、「また来年もあるし」と集中力も情熱も損なわれます。
また、何か事を成すには、準備も含め3年~4年が必要なんです。
期日をオリンピックなどと同じにすることで、世間の盛り上がりと並行し、自分のゴールも近づいているとことを肌で感じることができます。
コツ2:ゴールからの逆算
確実に辿り着くためには、逆算で計画を立てることがポイントです。
大事なのは、ブレインダンプで作成した人生のToDoリストと、3年後の自分がつながっていること。
「今」と「ゴール」がひとつにつながっているイメージが大事なんです。
参考:SMARTガイドライン
「SMARTガイドライン」という目標を達成しやすくする為のコツがあります。
SMARTガイドライン
- Specific:その目標は具体的ですか?
- Measurable:その目標は何らかの形で計ることができますか?
- Achievable:その目標は達成可能ですか?
- Relevant:その目標は適切ですか、今の生活や状況に関連していますか?
- Trackable:その目標はプロセスが追跡できますか?
最後に
これで完成ではない
やっとスタートに立った状態。大変なのはこれからです。
セルフプロデュースは、今後、加筆、修正を行っていきます。
途中、何か違和感があれば方向を変えてください。
最初に決めたゴールにとらわれないでください。
柔軟に対応し、変化を楽しんでください。
ただし、勇気を出すことと、やり切ることを忘れないでください。
迷ったときは、全ての選択肢を全力でつぶしにかかってください。
選択肢が無くなれば迷いは消えます。
ゴールを達成したら、また新たなセルフプロデュースを作ります。
セルフプロデュースに完成はありません。
このプロセスの中で、きっとあなたは自分で自分をプロデュースしているはずです。
では、今回は以上です。
コメント
なんだか読みこんでしまいました。人生の気づきありがとうございます。ブログ頑張ってください。
ありがとうございます。力になります!